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ポルト
goat「愛」を細々と読み進めている。買ったときに少し読んで時間がたってしまったが、少しずつ消化していくつもりだ。
パク・ソルメさんの「ポルト」を読む。韓国の方の小説を読むのは初めてだ。様々な賞を取られていて興味はあったけれど手に取れなかった。翻訳の仕方もあるのだろうが、読んでいて主人公たちと散歩をしているようで、不思議な小説だった。
検索するとパク・ソルメさんは散歩文学などと呼ばれているらしい。エッセイなども出しているようでそちらも読んでみたい。
「ポルト」この小説は運転手を変えながら車の後部座席に乗っている私をさまざまな角度から描いた作品だ。
もっと言うならば、すべて回想である。主人公は足先が壁に触れるぐらいのベッドに横になりながら、今までの乗らせてもらった車の情景をつらつらと話してくれる。あとがきの方も言っていたが、車の小説で自分が運転よりも乗っている側というのはめずらしいと言っていた。私は運転ができない人間なので、そのような感覚はなかったのだが、言われてみるとこの小説はずっと第三者的でもあるし、不思議な作品でもある。
だけど、妙にほっこりするので、これはパク・ソルメさんの持ち味なのかなとも思った。
私は韓国は中心地しか行ったことがないのだが、地方での話でお墓の上でウサギが喧嘩していたというのが、なんだか微笑ましくて笑ってしまった。
2026/05/25(月)
14:14
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ブラフマンの埋葬
ブラフマンの埋葬 小川洋子
寂しそうな雰囲気で手に取った。小川洋子は群像の中のいっぺんを呼んだきりなのだが、この作品は言葉がかなり少なく、人物に対しても一切説明をしない夢のような小説になっていて、それが現在の小川洋子に対してのイメージとかなり違っていて、面食らってしまう・しかし、その静謐さ事が文学であり、生と死を書こうとしている私にはクリーンヒットした。私は彼女の小説をもっと読みたいと思ってしまっている。それでいいと思う。
どこかにある創作者の家の管理を任されている主人公と謎の生物ブラフマンとの物語。それは一夏のかすかな期間である。
物語は主人公が思いをかすかに寄せている雑貨屋の娘へ踏み込み、ブラフマンをおいて車を運転したときに終わる。ブラフマンは死に、雑貨屋の娘のみが埋葬へ参加しない。彼の友人である彫刻家の男は寡黙ないい男で、意地悪かと思っていた手編み職人のおばあさんもブラフマンの体毛で服を作り、黙祷してくれる。
この本の後書きにも書いていた作家さんの言葉を借りるならば、南フランスの光と風景を醸しだした小説で、その中で織りなす穏やかなゆったりとした時間が心にしみた。
ブラフマンは、ヒンドゥー教における超宇宙的な存在の名前らしい。
2026,5,20
2026/05/20(水)
18:05
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